相続する場合

遺産分割の評価の基準時

相続人が問題にしなければいいですが、たとえば、不動産・株など遺産が
被相続人が亡くなった時点から、遺産分割する時点にかけて、価格が大きく
変動する場合があります。
このような場合、遺産を評価する基準時はいつになるのでしょうか。
これまでの高裁の判例は、相続人間の衡平を図るため、遺産分割時点とし
ています。
しかし、常に遺産分割時点を基準にするのが、衡平なのでしょうか。
たとえば、相続人の1人が経営している会社の株が遺産だった場合、被相続
人が亡くなった後に、相続人が頑張って経営をした結果、株価が上がった場
合、その相続人の努力によって、増加した部分も分割するのは衡平だとは
思えません。
今後、判例に委ねられますが、このような場合は、亡くなった時点を基準
にすべきではないか、と考えます。